大腸ガン入院6日目 鎮痛薬副作用とがんステージIV告知

昨夜からひどく痛むと訴えていた。呼吸は大変浅くなった。横隔膜が動くと痛みで止まってしまうのだ。昨日までたっぷりあったらしい痛み止めが空になっていると指摘された。医師によって別の痛み止めが処方され、実際に投与されるまでの1時間、苦しんだ。看護師には鎮痛剤投与の裁量があり、それを点滴していただいたが、昨日よりも効果がなかった。回診では術創部メンテナンスに加え、不要になった腰部麻酔ポートを外していただいた。

鎮痛剤レペタン皮下注射が始まった。今さら人に聞けない!鎮痛薬の使い分けと特徴を解説 | くすりの学校効果は大きく、寝起きと歩行が楽になった。発熱が続いていたが、微熱に収まってきた。しかし違和感があり注射ペースの低下を依頼したら半分にしてもらえた。読書内容が、アニメ内容が体に入りづらくなった。また吐き気が生じ、頭がボーッとした。呼吸が注射前と同等に浅くなった。ペース低下後もこれらは軽減せず、1時間して、おう吐した。レペタンを外していただいた。外した後に痛みがぶり返すことはなく、レペタン有効時と同等だった。これが回復かと、感動した。レペタン副作用は徐々に消失した。

回復のためにと往復60mを、5度に分けて繰り返していた。医師から「歩き過ぎ」との感想を得た。別の障害を引き起こしていないからまあいいか、といった様子。

尿管カテーテルを外した。自動排出だったところを、イニシアチブを取り戻すため、間隔を空けて少量の飲水を繰り返した。

家族を交えて病状を説明された。そして今後の方針を定めた。

  • 目的としていた大腸がんを除去して正常部の接続は実施できた
  • 手術主目的を果たす前に外観を見回したところ、がん細胞片が散らばる「播種」、すなわち「がん転移」が発生していた
  • 大腸がんは内面から発生したようだが外面まで浸透しており、ここから散逸した
  • (画像を示しつつ)主として腹膜に100個程度は見られ「腹膜播種」と呼称している。小腸も疑わしい。採取した播種片と腹膜にたまっていた液体から、顕微鏡観察でがん細胞と特定した。1個のがん細胞は小さく、またよく散逸しているため、全てを外科的に取りきれない
  • がん細胞は多種多様であるが、攻撃性が強いタイプとの検査結果がある
  • 大腸がんに対する研究は盛んであり、対抗策が最も多い。これら播種は大腸がんから出でたものであるため、大腸がん同様の対策がとれる
  • 術創が回復してから、抗がん剤(化学療法)に切り替える
  • 抗がん剤の作用と副作用
  • 最適な抗がん剤を選ぶためのがん遺伝子検査
  • 抗がん剤の種別選択
  • 抗がん剤点滴を受ける準備
  • 抗がん剤点滴間隔。抗がん剤点滴1回の所要時間
  • 1か月の医療費は、毎月、高額療養費制度にお世話になる程度
  • 職場の理解を得て、勤務環境を整えてもらおう

寝起き歩行で突っ張る感じは残っている。