VC++ 2010 のプロパティシート利用例

Visual Studio 2010 に適応した作業をということで,プロパティシートを作り,これを利用する方法を試した.ここに手順を示す.http://d.hatena.ne.jp/Guernsey/20101130/1291121529 から ifdef の部分を抜いたコードでテストした.

  1. メニューバー「ツール>設定>上級者用の設定」で「プロパティマネージャ」を利用可能にする
  2. 「Debug | Win32」の右クリックメニューから opencv2.1debug.props を新規作成
  3. opencv2.1debug を編集する
    • C/C++: 全般: 追加のインクルードディレクトリ: C:\Software\Develop\opencvlibrary\OpenCV2.1\include
    • リンカー: 全般: 追加のライブラリディレクトリ: C:\Software\Develop\opencvlibrary\OpenCV2.1\lib
    • リンカー: 入力: 追加のライブラリディレクトリ(追記): cv210d.lib;cxcore210d.lib;highgui210d.lib
      • 複数記述する場合の区切り文字はセミコロン
  4. 「Release | Win32」の右クリックメニューから opencv2.1release.props を新規作成
  5. opencv2.1release を編集する
    • C/C++: 全般: 追加のインクルードディレクトリ: C:\Software\Develop\opencvlibrary\OpenCV2.1\include
    • リンカー: 全般: 追加のライブラリディレクトリ: C:\Software\Develop\opencvlibrary\OpenCV2.1\lib
    • リンカー: 入力: 追加のライブラリディレクトリ(追記): cv210.lib;cxcore210.lib;highgui210.lib

スクリーンショット

プロパティマネージャ.赤枠内.

プロパティシートは "Visual Studio 2010\Property Sheets\" に作成するのが良かろう.

プロパティシート編集画面.

備考

cvaux と ml を含めず,cv cxcore highgui の3つに限定している.「OpenCV を利用する」とき,実際に必要となるのは後者3つだけというのが多いはずだと思ったからだ.cvaux ml 個別にプロパティシートを作成し,必要なときに利用する形が良いと思う.opencv2.1(debug|release)(cvaux|ml).props