腸閉塞入院第2回 3日目 治療計画開示
気分は昨夜より良かった。チューブの体液をサキュームに都度移していたから、長くは眠らなかった。12時間で900mlが吸い出された。腹痛が数回発生したが、それほど強くなかったので、痛み止めなしで過ごした。体液は緑褐色に見える。腸液だろう。
研修医が訪れた。診察を受けた。
主治医が訪れた。
- CVポートなら高カロリー輸液が使えるので、今日、手首から切り替える。高カロリー輸液は粘度が大きく、大きな血管でないと使えない
- 毎日レントゲンして、イレウス管を進める。この手順で1週間様子を見る
- イレウス管だけでの治癒が見込めない場合は手術する。1週間後に枠を取った
- お腹を開いても癒着箇所が判然としない場合がある。この問題を小さくするためにも、イレウス管を進める
- たまに歩行して良い。8月処置時は歩き過ぎだった
高カロリー輸液エルオネパNF1に切り替わった。浸透圧の都合上、腕から入れられない輸液だ。CVポートから投下された。保管時は輸液が3室に分かれている。総容量は2Lで、この1パックを24時間かけて点滴される。輸液ポンプは83ml/h設定。腕のルートは抜去されず、イントラリポス20%に切り替わった。100mlを3時間で点滴される。イレウス管抜去まで、これが毎日続くようだ。
日没後にようやっと、主治医が訪れた。やはり多忙だったようだ。イレウス管を20cm進められた。苦しい。口から泡を吐いてしまう。
ガスが出ているのは、腸閉塞改善の兆候。イレウス管で治癒しても、複数箇所での癒着を鑑みて、剥離手術を受けるかどうか、検討せよとのことだ。
- 抗ガン剤の効果をチラ見するにしても、2サイクルしか投下されていない
- 癒着を剥がしたとて、再発可能性がある
- 痛い
よって、第3回腸閉塞時に持ち越そうかと思う。